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2018年09月17日投稿
住まいの災害対策「地震編」
地震大国ともいわれる日本。今年(2018年)だけでも、6月に大阪府北部地震(最大震度6弱)、9月に北海道胆振東部地震(最大震度7)が起こりました。今後もいつどこで大きな地震が起きてもおかしくありません。そこで今回は自宅で出来る地震対策と、地震が起きた時の対処方法をご紹介いたします。
身を守るための対策
地震で大きな揺れが起こると、家の中の色々なものが凶器となって襲い掛かってくる可能性があります。また揺れが収まった後の避難経路の確保も重要になります。
家具の配置
家具類の転倒・落下によって、下敷きになり負傷したり、ドアを開けられず逃げ遅れるというケースが考えられます。ですので、食器棚が倒れてきそうな方向にソファーを配置する事や、ドアの近くに大きな家具を配置する事は避けてください。家具類の多くは上から見ると長方形になっています。地震で倒れるとしたら基本的に長辺側だということを念頭に向きや位置関係を考えましょう。
家具の転倒防止
大きな食器棚やタンス等の転倒・落下を防止するためには、L字金具やベルトで柱や壁にしっかりと固定するのが最も効果的でしょう。どうしてもネジで部屋や家具を傷つけたくない方は、ホームセンター等で売っている、突っ張り棒と家具の下に敷く耐震マットを併用すればある程度の効果は見込めます。
ガラスの飛散防止
窓や食器棚のガラス等、割れて飛散する危険のあるものにはガラス飛散防止フィルムを貼っておきましょう。窓の場合はカーテンやブラインドを閉めておくだけでも有効です。
収納物のチェック
重たい物ほど下に入れる、これは家具の転倒を防ぐための大原則です。例えば本棚では百科事典等の重たい本を下段に入れると家具全体の重心が下がるので転倒しにくくなります。重たい物が上から落ちてくる時の危険性も考慮するとやはり下に入れた方が良いでしょう。
照明器具の落下防止
吊り下げ式の照明器具は、大きく揺れて天井にぶつかって割れたり、落下してガラスが飛び散る危険があります。チェーンや釣り糸等で複数方向から引っ張って補強しましょう。
防災グッズの用意
防災グッズも予めセットになったものが市販されていますが、家族構成や持病の有無など一人一人必要なものが違いますので、セットになったものを買っている方も中身をよく吟味して自分なりの防災グッズを用意しましょう。また状況によって必要なグッズも違いますので、全てを一カ所にまとめずにグッズの内容や保管場所を使い分ける事をおすすめします。
家族で約束事を
家族が揃っているときに大地震が起こるとは限りません。大地震が起きたときに家族の安否を確認できる事、家族全員が無事に会えるようにすることが重要です。家族全員で話し合って非常時の連絡の取り方等の約束事を決めておきましょう。